愛する人との死別を経験して、無気力になってしまうのは多くの人に起きることです。
- 死別してからずっと無気力なまま過ごしている
- しばらくは気が張って普通にしていたけど、徐々に無気力になってきた
- ある日を境に突然、無気力になった
- 心の奥で無気力感を感じながら、平気なフリをして無理している
など、いろいろなパターンがあると思います。
私は20代で最愛の夫と突然死別してから、
と感じながらつらい数ヶ月を過ごしていました。
出口が見えず、生きる希望が持てず、とても苦しい日々でした。
もがきながら少しずつ行動し、死別から10ヶ月ほど経った頃からは、毎日に楽しさを感じながら、穏やかに過ごせるようになりました。
この記事では、若年死別を経験した私の実体験を元に
死別後の無気力から抜け出すために効果があったことを、お伝えします。
Contents
死別後に無気力になっているあなたへ
愛する人との死別後に起きる感情の変化

愛する人との死別を経験してから、
- 何をするにも気力が湧かない
- 今まで好きだったことにも興味がなくなった
- 感情の波が激しく疲弊している
など、つらい状態が続いて「心の病気になってしまったのではないか?」と感じていませんか?
同じ経験をしている人も少なく、気軽に相談できることでもないため、自分一人で抱え込んで悩んでしまう方も多いです。
●喪失感、寂しさ、孤独
●亡くなってしまった人への怒りや、現実への怒り
●恐怖
●後悔や自責感
●やるせなさ、無力感、無気力
さまざまな感情がめまぐるしく激しい波のように訪れます。
一時的に気持ちが落ち着く時間があったとしても、小さなきっかけですぐにまた心が荒れてしまいます。
死別後の多くの人に起こることで、正常な反応であり、病気というわけではないと思います。
ただ、死別後に適応障害やうつと診断される方も多くいらっしゃいます。
無理をせずカウンセリングや、病院を受診することも必要だと思います。
私の場合は、受診することはせず、どうにか無気力などの感情の波に対処する方法を模索しました。
無気力から抜け出すために、楽に生きる

この記事では、無気力から抜け出すための8つのことをお伝えしています。
その内容は、「楽に生きられる環境を作るための8つのこと」と言い換えることができます。
無気力になってしまうのは、”死別の悲しみ”に加えて、
●戻ってきてほしい、という絶対に叶わない望み
●これから頑張っていかなきゃ、などの無意識のプレッシャー
●理性に心と身体がついていかないしんどさ
●「この先やっていけるんだろうか」という不安
など、さまざまな要因が複雑に絡みあっていると思います。
理想と現実があまりにもかけ離れすぎている状態です。
絶対に解決できない問題もあります。
でも、自力で改善できることを少しずつ変えていくことで、「楽に生きられる環境」を作り出すことは可能です。
無気力になっているということは、
●「今のままの生き方ではいけない」というサイン
であり、
●生き方を考え直すきっかけ となります。
無気力から抜け出すために、「無気力である自分」を認めて、許して、もっと自分を大切にしてあげましょう。
あなた自身のために、楽に生きられる環境を少しずつ整えていくと、自然と無気力から抜け出すことができます。
死別後の無気力から抜け出すための8つのこと
1.自分の気持ちを大切にする
無気力から抜け出すために最も大切なことは、「自分の気持ちを大切にして無理せず過ごすこと」です。
私自身、死別してから心の余裕が一気に無くなりました。

死別のストレスが大きすぎて、今までなら対応できたストレスでも、耐えられずにすぐ心の限界がきてしまう…。
私自身の体感として、下の図のような感じです。

常に心の容量がいっぱいいっぱい、むしろ容量オーバーで限界を超え続けていました。
死別のストレスを抱えて、今まで通りに生きていけるわけありませんよね…。
少しでも心の平穏を取り戻すためには
①死別のストレスをほんの少しでも小さくしていく
②死別以外のストレスを最小限に抑える
ということを、やっていくしかありません。
そのためには、自分の気持ちを何よりも大切にすることが必要不可欠です。
●悲しい時はひたすら泣く。何時間でも誰に何を言われようと泣く。
●しんどい時は休む。誰に何を言われようと休む。
●やりたいことはやる。やりたくないことはしない。
●やらなきゃいけないことは、人に迷惑をかけてでも、やってもらうよう頼む。
死別後の心は悲鳴を上げまくっていると思います。
どれだけ辛いかは、誰もわかってくれません。
他人がどれだけ想像してくれたって、それより辛いからです。
すべてを思い通りにすることは出来なくても、ワガママでも何でも、自分の気持ちを一番尊重してあげてください。
死別後の無気力は、ずっと続くわけではありません。
自分の気持ちを大切にすることが、無気力から抜け出す一番の近道です。
無気力から抜け出すために、今は無気力に過ごしてください。
2.死別との向き合い方を整える

死別と向き合うことはとても難しいし、時間がかかります。
悲しみはとめどなく襲ってきて心のコントロールはかなり難しいです。
死別の向き合い方の一つとして、”形あるもの”を自分の納得いく形に整えることで、少し気持ちが落ち着きます。
具体的には、遺影・仏壇・納骨・遺品などを整えましょう。
●仏具:いのりオーケストラ
現代的なインテリアに優しく馴染む供養具のショップです。
シンプルで温かい雰囲気がとても気に入っています。
●お墓:いいお墓
●墓石:全国の優良石材店から一括見積りが無料で出来る【墓石ナビ】
全国のお墓や墓石店を調べることができるサイトです。
●海洋散骨:みんなの海洋散骨
海洋散骨、樹木葬、ダイヤモンド葬、空中葬など、お墓以外にも選択肢があります。
●お花:HitoHana お花の定期便
毎週/隔週/毎月など、お好みでお花を宅配してくれるサービスです。
毎週お花が届くと、忙しくてもお花を切らすことなく飾ることができます。
仏花ではありませんが、お花が好きな主人も喜んでくれていると思います。
仏具は一緒に生活するもので毎日視界に入るので、早い内にお気に入りのものに整えると心が落ち着きました。
納骨は、「したくなかったけど済ませたら気持ちが安らいだ」という声もよく聞きます。
私は一周忌を過ぎた今でも、手元供養しています。
納骨しなきゃいけないかな…と考えたり悩んだりすることは疲れますが、「やりたいと思えない内はまだ納骨しない」と決めることで心が落ち着きました。
遺品は、最初の頃は全部残していました。
少しずつ気持ちの整理がついたものから、親しかった人に譲ったり、家族で愛用したり、手放したりしています。
手が付けられない時はまだ時期が来ていないということなので、無理に片付ける必要はありません。
- 納骨をするか、手元供養するか
- 家に仏壇を置くか
- 毎日お供えして、毎日手を合わせるのか
- 遺品は早く片付けた方がいいのか
色々なしきたりがありますが、「こうしないといけない」という思いに囚われる必要はないと思っています。
悲しすぎて、仏壇に向かいたくない日もあります。
骨壷を抱きしめて話しかけたい日もあります。
それぞれご家族の納得のいく形で、向き合い方を整えるのが最善だと思います。
3.手続きを期限内に済ませる

やらなくてはいけない手続きは大量にありますよね…。
期限もありますし、めちゃくちゃ面倒だし、考えただけで気が重いです。
気が重いどころか、しんどすぎて泣けてきます。
でも、手続きの終わりが見えて来れば、かなり気持ちは楽になります。
本当にしんどいですが、少しずつでも進めましょう。
●家族や友人に頼めることはお願いする
・電話で必要な手順の確認を取ってもらう
・書類の記入(住所等の他の人でも書けること)を手伝ってもらう
・戸籍謄本や住民票の請求をお願いする etc.
人に頼るのは気が引けます。
”自分でやらなきゃいけない”と考えてしまいますよね。
でも、「手伝えることがあったら言ってね」と声をかけてくれた人には、素直に頼るべきです。
まさに今が人生最大の苦難ですから、無理をせず人に頼りましょう。
●お金がかかってもプロに頼る
・相続手続き(相続の窓口)
相続する/相続したくない場合も、無料相談が受けられます。
何から手を付けていいか分からない方はまず相談してみましょう。
・税理士を探す(税理士ドットコム)
私は税金の申告を税理士さんにお願いし、本当にとても助かりました。
・相続のサポートを受ける(そうぞくドットコム)
書類収集や銀行とのやりとり等を代行してもらえるサービスです。
基本的にすべてを自力で進める予定の方は、負担が軽減出来ます。
(不動産の名義変更・預金のみ対応)
・相続・相続放棄の無料相談(法テラス)
法テラスは、国が設立した法的トラブル解決の総合案内所です。
収入・資産の条件が合えば、無料で3回まで相談が可能です。
取引のあった銀行が少なかったり、時間の余裕があれば自力でも可能だと思います。
ただ、多くの銀行や証券会社、不動産など、手続きの必要なものが多いほど大変です。
無気力な中で煩雑な手続きを進めないといけないとなると相当きついので、大金をかけてでもプロに依頼する価値はあります。
どうして死別後の辛い時に、こんなに大変な手続きが大量にあるんだ…と世の中を恨みたくなります。
私も何度も発狂して大泣きしながら作業しました…。
もっとプロを頼れば良かったと本気で思います。
でも、手続きが進むとどんどん気が楽になるので、人に頼って少しずつやっていきましょう。
4.お金の不安を減らす

お金のプロのファイナンシャルプランナー(FP)に相談をして、お金の不安を減らしましょう。
死別によって経済状況が変化した方は多いと思います。
悲しみ、絶望、後悔、無気力感。
そこに「これからあの人なしでやっていけるんだろうか」という不安が追い討ちをかけます。
私自身、漠然とした不安に襲われて眠れない夜もありました。
やはり大きな不安の理由は、お金のことでした。
●ファイナンシャルプランナーにお金の相談をする(リクルートの保険チャンネル)
悩んだ結果、ファイナンシャルプランナー(FP)に無料相談をして、
将来に必要なお金を可視化し、具体的な対策を考えることで、漠然とした不安がなくなりました。
- 死別によって大きな出費があった/散財が増えた
- まとまったお金が入ってきて、管理方法に悩む
- 家族状況が変わったので保険を見直したい
- 子供たちを養っていけるか不安
など、死別を機にさまざまなお金の悩みが増えると思います。
なるべく早く、ライフプランを立て長期的な視点でお金の見通しを立てることで、お金にまつわるストレスを軽減しましょう。

ストレスで散財が増えていましたが、ライフプランを立てたことで、
お金に対する意識が高まって、ムダ使いも自然と減らせました。
5.働き方を見直す

現在の仕事に特に不満がない方はこの項目をスルーしてくださって大丈夫です。

私自身、死別後も仕事を続けることはかなりキツかったです。
遺族年金等をもらえたとしても、よほど恵まれた人以外の多くの人は、正社員であれパートであれ、働いていかないといけません。
しかしグリーフを抱えながら働くのは容易ではありません。
前項でお伝えしたお金のライフプランを元に、今後必要なお金を頭の隅におきつつ、どのように働きたいか考えてみましょう。
●どんな仕事はやりたくないか
●どんな働き方がしたいか
特に大切なことは「やりたくないことを明確にすること」です。
ストレスを軽減するには、
「やりたいことをやる」よりも「やりたくないことをしない」ことの方が重要です。
- 仕事内容や勤務時間を変えてもらう
- 人間関係がしんどいので距離を置く
- 在宅勤務をさせてもらう
- 収入を増やしたいので副業を始める
といったように、同じ会社のままストレスを軽減できるかもしれません。
今の会社では「やりたくないこと」からどうしても離れられないのであれば、転職することや、資格取得して新しいことをやってみるといった選択肢も出てきます。
↓こちらの記事では、私がどのように働き方を見直したかを書いているので、よかったら読んでみてくださいね。
6.暮らしを見直す

死別後の住環境については、持ち家や賃貸など、人それぞれ事情が異なると思います。
●手を借りられる人に近くにいてもらう
●家族や友人が遠方にいるなら一時的に滞在してもらう
●引っ越すなら、頼れる人が近所にいる場所にする
など、とにかく人に頼りましょう。
私は、頼れる人がそばにいてほしいと思いながら、情緒不安定な時期には一人になりたくなったり、八つ当たりもたくさんしてしまいましたが…。
それでも、ずっと一人でいるよりはよっぽどマシでした。
私は諸事情で実家に帰ることはできませんでしたが、可能だったならそうしたと思います。
少しでも楽ができて費用がなるべくかからない状況で心と身体を休めましょう。
回復次第、あらためてライフスタイルを立て直していくのがいいと思います。
- 頼れる人の近くに住んで、一人で過ごす時間を減らす
- 出かける時は気兼ねしない家族や友人と一緒に行く
(一人だと他の家族連れを見てダメージを受ける)
というのは、心の回復を少し早めてくれます。
人に頼ることは難しい場合でも、自力でできることもあります。
●時短家電の導入など、家事を楽にする
●ものを減らして暮らしをシンプルにする
●栄養のあるものを食べる(宅配も活用)
私はよく、悲しくて悲しくて、大泣きしまくった後、気持ちのやり場がなくて、不要なもの・気に入っていないものを捨てまくりました。
少しスッキリするし、部屋が少し片付くし、有益なことをした気持ちになれます。
疲れない程度にぜひやってみてください。
気分が落ち込む時には、「こんな日はお肉だ!」と、ステーキや焼き肉をよく食べました。
スーパーで買ってきて焼くだけだったり、UberEatsで注文したり…。
辛い時は、節約よりも心と身体の栄養を優先して、食べたいものを食べましょう。
無気力な時に、やらなきゃいけない家事がたくさんあるというのはめちゃくちゃなストレスです。
↓私の利用している家事を楽にするための家電やサービスを紹介しているので、見てみてくださいね。
7.自分を許す

死別以降、色んな感情に苦しめられます。

あの時に自分が気が付いていたら…
あんなことをしなければ…

ひとり親だから一人二役で頑張らないと。

未亡人だから質素にしてなきゃ。
残りの人生、孤独に生きるしかないな…

あの人はもう何もできないのに、自分だけ楽しい気分になんてなれない
自分を責めて、責めて、責めて、責めて…。
私も何度も同じことを考えて、自分を責め続けてようやく気付きました。
「こうあるべき」と頭で考えることと、
「こうありたい」と心で望むことにギャップがあるから苦しいのではありませんか?
”一緒に生きていくはずだった人を失った”という事実は変えることができません。
でも、自分の心に素直に生きる、ということは自分次第で可能です。
●自分なりに精一杯生きてきて、できることはやってきた。
●もうこれ以上頑張れない。死にたい。
●それでも生きなきゃいけないなら笑って楽しく過ごしたい。
●誰かと愛し合い、支え合える関係を築きたい。
人それぞれ異なる、あなただけの本音に気付いて、そう思うことを許してあげてください。
望む姿に向かって行動することを、自分に許してあげてください。
過去の自分を許してあげてください。
どうしても許せなかったら、許せない自分を許してあげてください。
8.イヤなことをやめる

無気力から抜け出すために、一番効果的なことは、イヤなことをやめることです。
●人と無理をして仲良くするのをやめる
●幸せそうな友人とSNSで繋がるのをやめる
●なんでも一人で頑張ろうとするのをやめる
心が拒否反応を示したことを、手放しましょう。
そんなことできるわけない!と思われるかもしれませんが、やめてみたら意外と問題なかった、ということも多いかもしれません。
- やるしかないことは、人に頼む。
- 部屋が散らかるのがイヤなら物を減らす。
- 仕事がイヤなら違う働き方を模索する。
- 元気なフリをしないで辛いと打ち明けてみる。
すぐにやめられないことでも、時間をかけて環境を整えていく内に、どんどん快適に過ごせるようになっていきます。
自己中と言われても、非常識と言われても、自分を助けられるのは自分だけです。
こんなに苦しいことを経験して、生きているだけでえらい。
これ以上つらいことを頑張らなくていい。
失敗しても、嫌われても、人からどう思われてもいい。
どうせいつか死ぬのなら、イヤなことをせず、のびのび生きる。
私はそう思って生きています。
イヤなことを手放していく内に、無気力から抜け出せます。
死別後の無気力はずっと続くわけじゃない

死別後の無気力は本当につらいです。
人生の希望を失い、誰にも分かってもらえない苦しさを抱えて、この先何十年も生きていかないといけない。
どうにも変えることの出来ない絶望的な状況です。
今まで通りの生き方はできません。
思い描いていた未来ではありません。
それでも、少しずつ自分の新しい人生を作っていくことができます。
毎日、小さなこと1つだけでも、自分のための行動をしてみてください。
無気力な自分を許して、無気力に過ごして構いません。
”自分のために、自分の心に素直に過ごす”ということをしてあげてください。
その先に、無気力から抜け出して、穏やかに過ごせる日々が必ずやってきます。
無気力で何にも興味が持てない。
うつ病になってしまったのか…?