20代で最愛の夫と死別し、シングルマザーになったIZUMIです。
死別からある程度の時間が過ぎても、心が揺れる場面はたくさんあります。
絶望感や孤独感、寂しさや虚しさに心が覆われ、苦しくてどうにもならないやりきれない気持ちになります。
そんな時に思い出してもらいたい、少しでも心を軽くする3つの考え方をご紹介します。

配偶者死別を経験したシェリル・サンドバーグ氏と、心理学者アダム・グラント氏の共著
「OPTION B」という本の中で学んだ考え方です。
3つの「P」が苦難からの立ち直りを妨げる
ということを、心理学者・マーティン・セリグマンが、長年の研究によって明らかにしました。
その3つの「P」とは…
Personalization(自責)
:自分が悪いのだと思うことPervasiveness(普遍化)
:あるできごとが人生すべての側面に影響すると思うことPermanence(永続化)
「OPTION B」著者:シェリル サンドバーグ , アダム グラント
:あるできごとの余波がいつまでも続くと思うこと
これらの3つの考え方は、苦難からの立ち直りを妨げます。
もう少し詳しく解説していきますね。
Contents
Personalization(自責):自分が悪いのだと思うことをやめる
「自分のせいであの人は死んだ」
「あの時私がああしていたら」「私があんなことをしなければ」
「私さえ、あの瞬間に違った行動をしていれば、あの人を助けられたはずだったのに。」
大切な人を失ったとき、自分を責める考えを誰もが持つことでしょう。
でも、どうか一度、別の視点で考えてみてください。
あなたの親友があなたの立場だったとしたら、なんと言葉をかけるでしょうか。
あなたのせいじゃないよ。
誰がどうしてたって助けられなかったんだ…。
この人生最悪の出来事が起きたのは、あなたが悪いのではありません。
そして、深い悲しみの中で、以前のように出来なくなってしまったことや、うまくいかないことがあっても自分を責めないでください。
喪失の苦しみの中で、何も出来なくなるのは自然なこと。
ただ生きているだけですごい。
あなたは何も悪くない。
仕事でミスが増えたり、家事に手を付けられなくなったり、突然泣いてしまったり、周りに迷惑をかけてしまうこともたくさんあります。
そんな時でも、本の著者は、「ごめんなさい」を禁句にすることで「自責化」から解放されたと書いています。
何もかも自分のせいにするのをやめることが、本当に大切です。
「自分のせいで…」「人に迷惑をかけてる…」そんな気持ちがわいてきた時は、必ず思い出してください。

あなたのせいじゃありません。
あなたは、何も悪くありません。
Pervasiveness(普遍化)
:あるできごとが人生すべての側面に影響すると思うこと
本の中で著者は、死別から10日後には職場や学校など、普段の生活に戻ったことが普遍化の克服に役立ったと書いています。
もちろん初めは全く仕事に集中できず、「みんな何を話しているの?」としか考えられなかったのだそう。
それでも仕事の中でほんの数秒だけでも、死を忘れられる時間を持つことができました。
数日、数週間、数ヶ月が経つ内に、集中できるようになり、仕事をすることで自分らしくいられる場ができたのだそうです。
そのように、「大切な人と死別した自分」とは別の側面も、誰しもが持っています。
死別という人生最悪の出来事を経験しても、「何もかも終わった」というわけではないのです。
死別して「今までの自分」を失ってしまっても、「自分らしくいられる時間」が完全になくなるわけではありません。
短時間でも「自分らしくいられる」と感じられることがあれば、その過ごし方をどうか大切にしてください。
続けることによって、少しずつ少しずつ「自分らしくいられる時間」が増えていくでしょう。
Permanence(永続化)
:あるできごとの余波がいつまでも続くと思うこと
「もう二度と心から幸せだと思える日は来ない」
「けっしてこの絶望からは抜け出せない」
「これからずっと虚しいだけの人生が続くんだ」
そんな風に感じていませんか?
「けっして」「ずっと」といった言葉は「永続化」のサイン、つまり「良くない考え方」なのだそう。
禁句にしなくてはなりません。
その代わりに、「最近は」「ときどき」を使うと、永続化から抜け出せます。
「最近は幸せだと思えなくなっている」
「今は絶望的な気分だ」
「ときどきは虚しい気分になるだろう」
そんな風に言い換えるだけで、「そうじゃない時もある」という小さな可能性に気付き、ほんの少しだけ気持ちがフッと軽くなるかもしれません。

実際に、死別から1年半経過した私は、心から幸せだと思える時もあるし、
楽しくて満たされた気持ちになる時もあります。
死別した苦しみだけが永遠に続くわけではないのです。
まとめ:「ごめんなさい」「けっして」「ずっと」は禁句に
以上、3つの「P」をなくす考え方についてご紹介しました。
「OPTION B」を読んでこの考え方を知ってから、絶望的な虚しさに心が覆われた時も、小さな救いが感じられるようになりました。
つらい気持ちでいる時に、
「自分を責めてしまっているな」
「”これからずっと”苦しいんだ…と考えて永続化してしまってるな」
という風に、自分を客観視する視点を持ってみてください。
「あぁ、私が悪いんじゃないんだ…」
「”最近は”や”ときどき”に言い換えてみよう…」
と、どうか思い出してください。
つらい気持ちが、少しでも和らぐことを祈っています。
「OPTION B」は、以下の2人の共著です。
●シェリル・サンドバーグ氏
最愛のご主人と突然の死別を経験した2児の母。
フェイスブックの最高執行責任者。
●アダム・グラント氏
ペンシルベニア大学ウォートン校教授、心理学者。
世界的ベストセラー『GIVE & TAKE─「与える人」こそ成功する時代』の著者。
シェリル・サンドバーグ氏の実体験を元にストーリーが描かれています。
経済面や周囲の方々のサポートにとても恵まれた方なので、共感できないと感じるシーンもあるかもしれません。
それでも私にとって、実際に気持ちが軽くなる考え方や、勇気づけられる言葉がたくさんありました。
愛する人との死別に苦しんでいる方にも、死別に苦しんでいる人をサポートしたいという方にも、役に立つ本だと思います。
はじめまして。「死別 気が狂いそう」という検索から、ブログを発見して、すごく共感して読ませていただいてます。
今も時々気が狂いそうになりますが、自分の人生を歩み出しているところです。永遠に苦しんで自分の人生終わらせたくないな、と思ったからです。もちろんそう思えるようになるまでに、さんざん悲しんできたからですが…。あと、前向きに元気にしていると、故人に申し訳ない、ごめんなさいという気持ちになってしまう瞬間もあり、なかなか大変ですね。この本を今度読んでみようと思います。
ところで、IZUMIさんは遺品整理はどのように行ってきましたか?私はやっと1年が過ぎ、少しずつ片付けをしたりしてきましたが、やはりどうしても悲しく辛くなってしまうことがあり、はかどっているとは言えません。IZUMIさんの場合はどんな感じなのかな、というのを記事にしていただけたら嬉しいです。
P.S.
本記事の「OPTHION B」ですが、「OPTION B」の綴り違い?かな
みいさん、コメントありがとうございます。
共感してくださる、同じ想いの方がいらっしゃることに私もすごく救われます。
本当にありがとうございます。
私も、前を向いて生きたいと思ったのは、みいさんと同じような気持ちを持ったのが大きなきっかけでした。
言葉にすると軽くなりますが、「さんざん悲しんできた」という悲しみの深さは他人には計り知れませんね、、。
故人への申し訳ない気持ちもどうしてもゼロにはなりませんよね。
遺品整理は、全て取っておいてました。
時々整理したくなった時に手放した物もありますが、迷ったり辛くなったりするならまだ時期が来てないんだと思い、押し入れの奥に仕舞ったままです。
物をきっかけに心の奥にあった思い出が蘇って、苦しくなることもまだまだありますね。。
また記事にも書かせていただきますね。
P.S.教えてくださってありがとうございます!完全に間違っていました
お返事ありがとうございます!
遺品整理、やはり辛くなりますよね。。こればかりは時期を見てゆっくりやるのがいいですかね。また記事も楽しみにしています。
このブログに、たくさんの方がコメントを寄せていて、悲しみに暮れる人々のよりどころになっているな、と客観的に見ていて思います。IZUMIさんの夫さんは、きっととても誇りに思っていることでしょう。とはいえ、多くの方の悲しみを受け止め、寄り添うのも大変なこともあると思いますので、どうかご無理なさらずにIZUMIさんのペースでやっていってくださいね。
私も皆さんのコメントを見て涙目になりつつ、今の世の中、死別した人たちが心を開ける場所があまりにも少ない、ということなのかなと思ったりします。。
それでは、お元気で❤